はじめに

A chinese lion statue

私自身の体験を通じてネットワークスペシャリスト試験に3ヶ月で合格するために必要な前提条件や学習方法について記載します。ご自分の持っているスキルレベルに対してどれだけの対策期間が必要なのかを測るための一つの目安としてご参考にして下さい。
試験申し込み・参考書購入などの出費をしてから受験を断念したり、その逆に、合格するのに十分な実力をもっているのに受験を敬遠する、といったことを少しでも防げれば幸いです。

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平成24年度試験の合格にむけて

今年は10月21日に試験がありますね。
試験範囲を一通り勉強してきた方々は、ラストスパートをかけつつ、今年は何が出題されるのか、と思案しているのではと思います。昨年度の試験問題(午後)とその解答を概観して思ったのは、ネットワークスペシャリストに求められているスキルは基本的には変化していない、ということです。

昨年はDRM、UTM、GPSなどの比較的近年の技術について出題されている部分があり、、こういった「新技術動向」を把握することはまず必要です。ただ、出題のレベルは幸いにして浅く、日経ネットワーク等の雑誌を定期的に読んでいる方であれば特段の対応は必要ありません。新技術動向に「疎い」方は一冊でもこの手の雑誌を読んでみてください。勉強時間に対する得点効率はきっと悪くないはずです。。。
午後の問題について例年言えるのは、、計算問題を確実にとれるか否かで勝負が決まる、ということです。一見設問は難しそうですが、ネットワークに関する基礎知識があれば、あとは大学受験の国語の問題と同じです。どちらかというと、文章能力の問題であり、過去問で訓練を積んで、当日冷静に対処すれば解けます。
そのほか、ネットワークの技術としておさえておくべきは、やはり、冗長化技術(VRRP)、VoIP、VLAN、セキュアな認証技術、だと思います。

試験にむけて相当の努力を重ねてきたことと思います。試験にチャレンジされる皆様の努力が報われることを祈念しています。

 

ネットワークスペシャリスト試験の実質的な合格率

ネットワークスペシャリスト試験の最近の合格率は10%台前半ですが、この数字を見て申込みを断念する必要はありません。
おおよその数字ですが、受験申し込みをしても受験しない方が4割近くおり、さらに、午前試験で敗退する方がほぼ半数、さらに午後T試験で敗退する方が半数で、最後の試験(午後U試験)まで残った方の約半数は合格しています。従って、午前試験を突破した方の合格率は実質的に40%〜50%と考えられます。決して狭き門ではありません。

記述式の設問について

午後T、午後U試験ともに記述式の設問形式です。
決して簡単ではありませんが、あくまでもネットワークの知識をベースに解ける問題です。

まず、IPAの公開している解答例以外にも「正解」はあるようです。私の場合、IPAの公開している解答で自己採点したところ60点でしたが(多少厳格に採点しました)、実際には80点近い得点でした。無論、私自身で正解だと思って解答したものではありますが、それなりの記述であれば公式解答と異なるパターンでも得点になるようです。
次に、過去問を何度も解くことにより、記述式設問にある程度の解答パターンが見出せるようになります。ですから、「記述式」というだけで試験を敬遠するのはある意味もったいないです。

午前T試験の免除について

最初にして最大の関門である午前T試験は、以下の条件を満たすと2年間免除されます。

・応用情報技術者試験に合格している
・いずれかの高度試験に合格する
・いずれかの高度試験の午前T試験で基準点以上の成績を得る

そもそもネットワークスペシャリスト試験は、基本情報技術者試験、応用情報技術者試験の上位資格なので、あなたがもし学生や新入社員など、ITの知識を広く着実に養うべき段階にあるなら、まずは基本情報技術者試験や応用情報技術者試験からチャレンジし、ネットワークスペシャリスト試験には午前T試験免除の状態で臨むよう計画してみてはいかがでしょうか。難易度の低い試験から着実に進めます。



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